2016年05月03日

ウチダヒロコ online storeが出来ました!

チンアナゴ柄sample.jpg  ミナミホタテウミヘビ柄sample.jpg

『自分用にミナミホタテウミヘビ柄のマグカップが欲しいなぁ…』
という、とても単純な動機で オンラインストアを始めました !!!!!←

https://suzuri.jp/ucchy

現在のラインナップは、チンアナゴ柄ミナミホタテウミヘビ柄の2種類です。
衣類については、色とサイズのバリエーションが豊富に揃っておりますので、
色違いで揃えたり、ご家族や兄弟姉妹でのペアルックにもおすすめです(๑•̀ㅂ•́)و✧

【チンアナゴ柄】
Tシャツ(半袖)/スウェット(長袖)/パーカー(長袖)
ベイビービブ(よだれかけ)/ベイビーロンパース(半袖半ズボンタイプ)
スマートフォンケース(適合機種:iPhone 5/5s, iPhone 6/6s, iPhone 6/6s Plus)
ノート

【ミナミホタテウミヘビ柄】
Tシャツ(半袖)/スウェット(長袖)/パーカー(長袖)
ベイビービブ(よだれかけ)/ベイビーロンパース(半袖半ズボンタイプ)
マグカップ

お支払い方法は、クレジットカード決済(※)とコンビニ決済の2種類からお選びいただけます。
(※VISA・MasterCard・ダイナーズクラブ・JCB・AMERICAN EXPRESS の一括払い)

なお、SUZURIでは5月10日(火)まで
「ご購入1点につき300円を熊本地震義援金に寄付するキャンペーン」を開催中です。
https://note.mu/suzurijp/n/nc26b549c4bd6
少しでも被災者の方へ支援が届きますよう、心から願っております。


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2016年04月12日

Current Opinion In Plant Biologyの表紙イラスト

ワシントン大学の鳥居先生からご依頼いただいたイラストが
科学雑誌Current Opinion In Plant Biology Volume 28, Pages 1-162 (December 2015)
の表紙に採用されました。エルゼビア社が発行する、総説専門の雑誌です。
http://www.sciencedirect.com/science/journal/13695266/28

実は元々、別のジャーナルに原著がアクセプトされた際、
表紙コンペ用としてご依頼いただいたのですが、あえなく不採用となりました。
ただ、表紙採用は叶わなかったものの、名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)の
プレスリリース(日本語)の1ページ目に、イラストを掲載していただく事が出来ました。
最新の研究成果が分かりやすく解説されていますので、植物科学に興味のある方は是非ご覧ください。
http://www.itbm.nagoya-u.ac.jp/ja/research/20150616_Nature_Torii_JP_PressRelease_ITbM.pdf
そして総説誌からオファーが来た際に、鳥居先生が表紙コンペに再チャレンジして下さり、
今回めでたく採用という幸運に恵まれたのでした。

coipb実際の表紙.jpg coipbイラスト部分.jpg ※クリックすると拡大します。
【2016.4.12追記】
さる1月16日に、鳥居先生から総説の表紙付き別刷りをお送りいただきました!
鳥居先生、お忙しいなか本当にありがとうございました!!


先日のBMB2015(日本分子生物学会年会と日本生化学会大会の合同大会)初日の朝に
鳥居先生の講演されるセッションがあり、これは行かねば!!と珍しく早起きをして拝聴しました。
講演スライドの表紙と最後のまとめに、このイラストをどーんとお使い下さっていた時、
会場のど真ん中で一人しみじみと感動に浸りました。イラストレーター冥利に尽きる瞬間です。
なお、このセッションは終始英語で行われており、英語難民の私はスライドなしじゃ何もわからない、
質疑応答も一切聞き取れない、という悲惨な状況にあった事だけ正直に白状いたします。
事前に日本語で予習しておいて本当に良かった!!・゚・(つД`)・゚・


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2016年04月11日

大隅良典先生 受賞記念お祝いイラスト

出芽酵母を用いたオートファジー(Autophagy:自食作用)の研究で著名な
東京工業大学の大隅良典先生が、ガードナー国際賞・国際生物学賞・慶應医学賞を
それぞれ受賞され、文化功労者にも選出されたということで、門下の先生方より
合同受賞記念祝賀会で贈呈される“サプライズプレゼント”をご注文頂きました。
大隅先生、この度はご受賞おめでとうございます!!

実はわたくし4回生の時に、学内で大隅先生のセミナーを拝聴しておりました。
まさかその十ン年後、こうして先生の似顔絵イラストをご依頼いただくことになるなんて!
しかも学部時代からの友達が担当窓口という、色んなご縁を感じる今回のご依頼です。

制作過程はいつも通り、ご依頼時にまとめて送っていただいた資料とアイデアを基にして
関連資料を集めて勉強し、アイデアをひねり出し、ラフを描いてはチェックをお願いし、
頂いたコメントを反映しながら、描き込む内容やモチーフの配置をまず決めていきます。
ラフの打ち合わせを通して「このオルガネラの局在はそうじゃないんだよね」とか
「その現象はまだここまでしか分かってない」とか、「この種類だけが特殊」というような
ごく専門的なレクチャーを受けられるのも、こうしたお仕事の特権です。

ラフの経過.jpg

そうして大量の資料と膨大な数のメールに埋もれながら、イラストの構図が確定しました。

次は、線画の下絵作りと清書に取り掛かります。
生き物はそれぞれ地道にスケッチを描き、実験器具はイラストレーターで形を描いて
それらを下絵に、墨汁と水性ボールペンで線画を描いていきます。
先生ご夫妻の似顔絵があまりにも似ていないとなると、描いている私が大変辛いので、
幾度となく描き直しをして、こちらも何とか納得のいく下絵を準備することが出来ました。

イラストの上半分、背景にあたる部分はTEM(透過型電子顕微鏡)写真のような雰囲気に
仕上げるため、水性ボールペンによる線画と点描で形と質感を表現します。

TEMと点描部分.jpg

左上の核の中身は、点描にすると締切に到底間に合わないことが確実だったので、
ここだけは墨汁で描きました。(そうそう、前の写真の上部にあるリボソームも墨汁で描いています。)

クロマチン繊維の部分.jpg

全ての線画を揃え、高解像度でスキャンし、Illustrator上で着色してからレイアウトをし、
ギリギリまで背景のオルガネラの数と配置を調整して、ようやくイラストの完成です。

大隅先生お祝いイラスト.jpg

幹事の先生方と私のこだわりポイントは山のようにあるのですが、
やはり個人的に一番思い入れがあるのは、背景になっているTEM写真のイメージです。
卒研で電顕のラボに在籍し、教科書等で細胞の細密画を描いてきたこともあり、
やっぱりTEM写真は良いなぁ…ロマンがあるなぁ…と、しみじみ思いながら
脂質二重膜を描いて点描を打ちまくりました。描くのが本当に楽しかったです。

また、Saccharomyces cerevisiaeのゴルジ体が層板ではなくドット状で散在するのだとか、
MAM(mitochondria-associated ER membrane)の存在についても、今回初めて教わりました。
ゴルジ体だけは、さすがに一目で「ゴルジ体」と認識できる形にせざるを得なかったため、
層板が控えめな従来通りのイメージのゴルジ体を描くことになりましたが、
こうした生物種ごとの細胞の特徴を新たに知る喜びは、私にとって何物にも代えがたいものです。

顕微鏡の型番については、いつだったか東工大の大隅研でオリンパス製の顕微鏡を
見せていただいた印象が強く残っていたので、いかにもオリンパス風な角ばったアームに
先生のお顔と手元が見えるよう、CX40・BX3500・BX2700からパーツの良いとこ取りをしました。


さて、折角のサプライズプレゼント。
私からも一つサプライズで、オリジナルの包装紙をご用意しました。
もちろん、出芽酵母のパターン柄です。(※クリックで拡大版が表示されます)

オリジナル包装紙.jpg マスキングテープ.jpg

よくぞこのマスキングテープが、東急ハンズ某店に入荷していたものです。
いかがでしょうこの柄、金色の出芽酵母に見えませんか?

3月上旬のお祝いの席に無事間に合ったサプライズプレゼント、
大隅先生も奥様の萬里子先生も大変喜んで下さったそうで、本当に何よりでした。
大隅先生、重ね重ねこの度のご受賞おめでとうございます!!


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2016年04月10日

日本微生物生態学会の和文誌 表紙が新しくなりました!

3年ぶりに、日本微生物生態学会和文誌の表紙イラストが一新されました。
今回もイラストを担当させていただいております。

微生物生態学会和文誌2016.jpg

研究者と顕微鏡で「観察」という専門性を表現した旧バージョンとはうって変わり、
今回は、研究者と塩基配列&化学構造式で「分析・解析」という専門性を前面に出しました。

中央のブラックボックスから溢れ出るのは、未解明のゲノム領域を含むDNAリボンであったり、
まだまだ知られていないことの多い既存の微生物たち、エチルアルコールやペニシリン、
2015年のノーベル賞受賞で注目を集めたイベルメクチンに代表される、微生物由来の化合物です。
様々な環境で微生物が作り出す有用な天然化合物の発見と、それらの分析・解析を進めることは、
基礎分野の発展を支え、新たな有用菌株や有用化合物の発見、遺伝子工学による菌株の改良や
有用化合物の大量生産といった、医療や産業への貢献にも繋がる大きなテーマでもあります。
そうした未来への可能性を含む『微生物資源に注目した基礎研究』が今回の主題となりました。

また、幹事の先生方からのリクエストにより、「年代を超えて研究する」「若手を育てる」という
メッセージを込めて、男子高校生と中高年の男性研究者を描いています。
前回は「女性」という設定でしたので、今回は安直に2人とも「男性」という設定にしました。

微生物生態学の分野が益々発展しますように、また市民講演会などを通して多くの子ども達に
微生物研究の世界の魅力が少しでも伝われば良いなと願っています。


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2016年01月01日

2015年12月24日

Cell Reportsの表紙イラスト

宮崎大学の西頭先生からご依頼いただいたイラストが
科学雑誌Cell Reports Volume 13, Issue 5の表紙に採用されました。
Cell Reportsの公式サイトにイラストの解説文(英語)があります。

CellRep表紙

それぞれの物質や役割をどう表現しようかな、と思案している時に突然思い出したのが
『蝦蟇の油売り』でおなじみの“和紙を日本刀で細かく切って紙吹雪にする”という、あの芸でした。
まさにプロテアソーム(=タンパク質を分解する酵素複合体)の動作にピッタリ!
というわけで、今回はメインで働く物質をお侍さん風に擬人化しています。

また、もう一つのポイントは折り鶴です。
リボソームによって合成されたばかりのタンパク質の多くは、
それぞれ決まった形に折り畳まれる(=フォールディング)ことで、機能を発揮できるようになります。
多くのタンパク質は、誰の助けも借りず、あるべき形になるよう自発的に折り畳まれますが、
中には(今回の論文にも登場する)シャペロンと呼ばれる、折り畳み係のタンパク質によって
折り畳まれるものもあります。プロテアソームに分解されるタンパク質を『紙』に例えたことで、
シャペロンに折り紙を折ってもらうという設定が、ここで上手いこと可能になりました。
“国際的に有名な折り紙のモチーフ”で“いかにも和風”といえば…鶴に敵うものはありませんよね。

なお、このイラストではちぎり絵風に見せるために、いつも通り墨汁で描いてはいますが、
主線として描いたものの内側を塗りつぶすような感じで、墨汁の線の輪郭だけを使用しました。
いつもとはちょっと雰囲気の違うイラストに仕上げています。


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2015年12月23日

2015年12月18日

私たちの吸う酸素の半分くらいは海で作られている

【お知らせ】 与太話の後半部分に、98年のScienceの論文を追記しました。

ガシラちゃんその1 ガシラちゃんその2
まずはカエル先生へのサービスショットから。

Twitterにて今年読んだ一番好きな論文 Advent Calendar 2015という企画を耳にして
試しに登録をしてみたけれど、肝心のコメントがAdventarに上手く更新されず、
こちらに載せることにしました。

私が選んだのはこちらの論文です。
Hadal biosphere:
Insight into the microbial ecosystem in the deepest ocean on Earth
http://www.pnas.org/cgi/content/long/112/11/E1230

今年JAMSTECから出た
「超深海の微生物生態系ってどうなってるの?堆積物は過去に調べられてるけど、水塊についてはまだだよね?海洋の微生物生態系像も年々大きく変わってきてるし、この際ちゃんと実態を確認したいから、世界で一番深い海から採水して調べてみたよ(超意訳)」
という内容で、本家のプレスリリースでは、日本語で詳しく&分かりやすく解説されています。
http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20150224/

ジュニア向けの解説コーナーもあるので、子ども達は是非こちらも読んでみてね。
http://www.jamstec.go.jp/j/kids/press_release/20150224/

原著のFig.2(プレスリリースの図4)を見ているうちに、有光層から深海〜超深海にかけて
どういう微生物集団がどんな役割を担ってどう集団サイズのバランスを取りながら存在するのか、
そこにとても興味を持ったのですが、そもそも私がこの論文を読んだ目的というか動機は
「深所性のシアノバクテリアが実際にどのくらいの水深までいるのか、実測値を知りたかった」
という安直なものでした。

ちなみに深所性シアノバクテリアというのは、皆様ご存じProchlorococcus属で、
ピコプランクトン(picoplankton)と呼ばれる極小サイズのプランクトンに分類されています。
有光層の限界領域(つまり光合成生物が光合成できるギリギリのライン)に優占する種でもあり、
彼らは辛うじて水中に届く青い光を効率良く集めるために、通常のクロロフィルa・bではなく
ジビニル型のクロロフィルa・bを持つことで有名です。
また、地球上で最も個体数の多い光合成生物だと言われています。

調べ物ノート.png

さて、実のところ本当に紹介したかったのは、このブログ記事のタイトルにもありますが
「海洋の一次生産量が陸上の一次生産量に匹敵する」という趣旨の論文でした。
Primary Production of the Biosphere:
Integrating Terrestrial and Oceanic Components
CB. Field et al. Science 10 July 1998: Vol. 281 no. 5374 pp. 237-240
http://www.sciencemag.org/content/281/5374/237.full
実際には、海洋の一次生産量(400-500億t)<陸上の一次生産量(500-600億t)と
陸上の方が多いそうですが、陸上と比べて海洋には一次生産者がバイオマス換算で1/450、
炭素量換算で1/500-600しかいないことを考えると、海の人たちも相当頑張っているわけです。

なんてったって原始地球に酸素をもたらしたのは、ストロマトライトでも有名な、
海で生まれてせっせと酸素発生型光合成に励んだシアノバクテリアなんですよ( ・᷄ὢ・᷅ )
シアノバクテリアを含む植物プランクトン&海藻&海草(←これは種子植物)のおかげで
私たちは今日も美味しく酸素をスーハー消費することができるんですよ( ・᷄ὢ・᷅ )
誰ですか「海の上なら場所が余ってるから洋上発電すれば良いじゃない」とかいう人は( ・᷄ὢ・᷅ )
海は海で一次生産活動に忙しいんですから、寝言は寝てから言ってください( ・᷄ὢ・᷅ )
場所が余ってるとかいうなら、もう砂漠は攻略できたんですか?ねぇどうなんです?( ・᷄ὢ・᷅ )

「海の上なら場所が余ってる」余ってません(_・ω・)_バァン
というやり取りを、一昨年ぐらいに農学部の方と交わしたような記憶があります。

しかし細かい数値まで網羅してある最新の原著なり総説なりを、まだ見つけられていないので、
残念ながら今回はご紹介できず…とりあえず、

ガシラちゃんその3

ガシラちゃんの写真でどうか許して(ゝω・)☆


posted by ucchy at 18:27| Comment(0) | 水中写真(おもに海) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月15日

ふたご座流星群

流星群

今年もふたご座流星群の季節がやってきましたね。
国立天文台によると、活動の極大は12月15日午前3時頃(もうすぐです)だそうで
お天気が良ければ流れ星がたくさん見られるとのこと。
風邪を召されないよう、暖かい服装で真冬の天文ショーをお楽しみ下さい。

色々とお知らせ事項が溜まっておりますので、こちらもまた近々。


posted by ucchy at 00:36| Comment(0) | ひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする