2016年10月09日

毎日新聞社の電話取材を受けました

【2016.10.10追記】
毎日新聞社の記者の方がすぐにご訂正下さり、下記URLのインタビュー記事から
当初あった最後のコメントの「大隅先生や」の文言を削除して下さいました。
訂正後のコメント内容であれば、大隅先生に対する読者の方の誤解も防ぐことができ、
既に記事をお読みになられた方へも、誤解を解くことが出来るのではと期待します。
http://mainichi.jp/articles/20161008/k00/00e/040/253000c
記事を担当して下さった酒造さんと毎日新聞社のネット担当の方には、
祝日にもかかわらず朝から大変迅速に対応していただき、本当にありがとうございました!
新聞の本紙面での訂正手続きも行なって下さるそうで、重ね重ね感謝申し上げます。


***

東工大の大隅良典先生が、今年のノーベル生理学・医学賞をされました。
年明けから名誉ある賞を数々ご受賞なさっていることは存じておりましたが、
この度もまことにおめでとうございます!!

さて、門下生の先生方からこの春にご依頼頂き、4月に贈呈されたイラストが、
今回のノーベル賞受賞報道であちこちのメディアに登場しております。

dr_osumi.jpg

●イラスト制作記はこちらです→ http://wilducchy.seesaa.net/article/436507159.html

大隅研の友達が取材対応中にめいっぱい宣伝してくれたようで、本当に有り難い限りです。
また、取材現場でイラストをご覧になられた報道関係者の方から
大変光栄なことに、イラストについてのインタビュー取材希望のお申し出がありました。
せっかくのノーベル賞ご受賞だし、とにかくお祝いのコメントをお伝えしたいと思って、
取材をお受けしました。

【毎日新聞】ノーベル賞:研究する大隅さん夫妻の姿 門下生贈る
http://mainichi.jp/articles/20161008/k00/00e/040/253000c

既にこの記事をご覧になった方がいらっしゃるかもしれません。
公開前の事前チェックがなかったこともあり、内容については公開後に初めて知りましたが、
祝賀会前夜に納品が完了したとお伝えした事を「前日に完成」という表現に変更されていたり、
「門下生の先生方が待ち望んでおられた」というコメントを“大隅先生も待ち望んでおられた”かのように
拡大解釈を経て書かれている点が個人的に引っ掛かってしまい、素直に喜べないところでもあります。
私は、電話インタビューの際に
「門下生の先生方はじめ、多くの方が待ち望んでおられた」とはお伝えしましたが、
「大隅先生が自らノーベル賞受賞を待ち望んでおられた」とは発言しておりません。
当然、大隅先生ご自身もテレビでの受賞会見でも話しておられたように、
研究を始められてからはノーベル賞のことなど考えておられなかった筈です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161004-00000002-wordleaf-sctch&p=2
インタビュー記事をご掲載下さった毎日新聞社でも、会見時のご発言はちゃんと記事になっています。
http://mainichi.jp/articles/20161004/k00/00m/040/091000c

どういう経緯でこのような記載がされることになったのか、些か疑問ではありますが、
せっかくの素晴らしいニュース、また、イラストレーターとしても大変嬉しい出来事だっただけに、
事実にそぐわないコメントのせいで、大隅先生にご迷惑が掛からないことを願わずにはいられません。

昨日、同じようにテレビや新聞社の取材を受けた経験のある友達と話しましたが、
テレビや新聞の取材中に発言していない事を、さも言ったかのように報じられるのはとても不本意だし、
ご本人がそう仰ったり考えておられる筈のないことを何故勝手に付け加えたりするのか!?と、
相当困惑したそうです。取材現場の大混乱を思えば、私の不満など微々たるものですが…。

そういう事情を踏まえて、お読みいただければ幸いです。

なお、大隅先生ご自身の会見中継やインタビュー記事をご覧になった方なら、
VTRやご発言の端々に垣間見られる大隅先生のお人柄・研究に対する信念などから
“大隅先生が自ら待ち望んでおられた訳ではない”ことが、きっとご理解いただけると思います。


posted by ucchy at 22:25| Comment(0) | いろいろオフライン情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月07日

ペーパークイリング始めました

数年前、東京出張の際に乗った新幹線で、とある企業の車内広告に目を奪われました。
鮮やかな色彩の細い紙テープを組み合わせる『ペーパークイリング』という手法です。
あの広告を何度かのぞみの車内で見かけたので、きっとご覧になられた方も多いと思います。
あれをいつか自分でもやってみたいと思っていたのですが、
なかなか手を出すきっかけがありませんでした。

先日amazonで探し物をしていた時、ふとペーパークイリングのお試しキットを見つけて
つい、ついうっかり、買い物カゴに入れてしまったのが運の尽き!
昨日手元に届いたので、早速なにか作ってみようと思い、ゴルジ体の断面図を作ることにしました。

01.jpg 


幸い、パネル用のスチレンボードの切れ端と虫ピンが手元にあったので、
さっそくボードに直接油性マーカーで大まかな下絵を描き、キット付属のクイリングバーを使って
ひたすら紙を巻いては組み合わせ、ボンドで留める作業を繰り返します。

02.jpg
作り始めは、こんな感じ。

ゴルジ体.jpg
ご参考までに、ゴルジ体の構造は通常3つの区域に分類され、
それぞれシス(cis)・中間(medial)・トランス(trans)と呼ばれています。
※この細胞図が掲載された書籍についてのイラスト制作記はこちら

まずは、ゴルジ体のシス側(小胞体から小胞が供給される方)のパーツと、
ループ状になっている部分の断面パーツを作ります。
03.jpg
04.jpg

お次は、中間領域(ゴルジ体の真ん中部分)
09.jpg

そして、トランス側
10.jpg

トランス側には、トランス・ゴルジ・ネットワーク(通称 TGN)と呼ばれる構造があり、
そこから小胞が形成されていきます。その中でも、中身のいろいろ詰まった小胞が
マルチ・ヴェシキュラー・ボディ(multivesicular bodies / MVBs)です。
電顕写真で見るととても可愛い構造なので、これを作らないわけにはいきません。
05.jpg
06.jpg

全てのパーツが完成したら、ボンドを乾かして虫ピンを外し、ボンドのバリを取って裏返します。
並べるとこんな感じになりました。初めて作った割には上出来です(と思いたい)。
11.jpg

実際のゴルジ体では、場所によって役割が少しずつ異なっているので、
次に作る時はもっと紙テープの色数を増やして、上手く役割分担を表現しようと思います。
(↑ というリクエストをTwitter経由で頂きましたw)

それにしてもペーパークイリング、まさかこんなに楽しいなんて!
キットの到着が待ちきれず、ピンセットと手持ちの紙でマーガレットの花を作ってみたり
パーツの作り方を紹介されているサイトやブログを探したり、他の方の作品を拝見したり。
この秋、何かちょっと始めてみようかなとお考えの方にもオススメです。

もっと練習して上達したら、いつかは細胞全体のイメージをこれで作ってみたいなぁ…
いつになるかなぁ…(ヽ´ω`)


posted by ucchy at 23:51| Comment(0) | イラスト制作記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月09日

新作グッズ紹介 & 博物ふぇすてぃばる!3に参加しました

先輩サイエンスイラストレーターの林部京子さんにお誘い頂いて、
さる7月23-24日、東京・九段下の科学技術館で開催された
一期一会の博物館&ミュージアムショップ『博物ふぇすてぃばる!3』に参加してきました。
公式サイト http://hakubutufes.com/?tid=20&mode=f49

で、「せっかく参加するなら何か新しい絵を描いてグッズを作ろう」というわけで、
いつもの墨絵とはちょっと違う、フラットデザイン的なイラストで今回作ったのが、
こちらの『細胞図クリアファイル』と『生物学ポストカードシリーズ』です。

クリアファイル3色見本.png

ポストカード見本.png


■ 細胞図クリアファイル ■ 全3色、各1枚 500円(税込)
Plastic PP L-shape File Folder inspired by microscope images of cos-7 cells
(fibroblast-like cells lderived from monkey kidney tissue)

※画像をクリックで別窓にて拡大表示します
クリアファイル見本4c.png クリアファイル見本k.png
クリアファイル見本1c.png 解説ラベル.png

今回は、遺伝子導入のしやすさからウイルス研究などに用いられている、
COS-7細胞(アフリカミドリザルの腎臓由来)をモデルにしています。
教科書等では省略されがちな、ミトコンドリア・ゴルジ体・小胞体といった細胞小器官の形を、
なるべく研究現場でおなじみのリアルな姿に近づけて描き込みました。
また、カラフルな見た目だけでなく、最新の知見もいろいろと盛りだくさんです。
細胞や生物学に馴染みのない方にもできるだけ細胞図を楽しんでいただけるよう、
簡単な解説ラベルを作ってみました(図の4枚目)ので、興味がおありの方は是非ご覧ください。


■ 生物学ポストカード ■ 全12種類 各150円(税込)/12種セット 1,500円(税込)
Postcard 12 unique shapes in Science

※画像をクリックで別窓にて拡大表示します
ポストカード宣伝用_s.png ポストカード12種類_宛名面一覧_s.png

このポストカードは、いずれも科学系のお仕事を通じて新たに魅せられたテーマや現象を
モチーフにして描いています。デザインの都合上、形も色も相当デフォルメしているので、
なるべく誤解を生まないよう、全ての宛名面に簡単な解説文を添えました。

細胞図クリアファイルおよび生物学ポストカードの制作にあたっては、
色々な分野の若手研究者の方々に、監修や資料提供など様々な面でご支援を頂きました。
この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。


***

さて、イベント当日はたくさんの方が遊びにいらして下さいました。
お忙しいなかブースへお越し下さった方、グッズをご購入下さった方、
オヤツの差し入れをして下さった方、皆様本当にありがとうございました!

【追記】
ネット通販でも各グッズをお買い求めいただけるよう、ただいま準備中です。
詳細をご案内できるまで、今しばらくお待ち下さいませ。


posted by ucchy at 03:19| Comment(2) | いろいろオフライン情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月17日

巡回展「植物細胞壁のミクロの世界」、駒場なう∠( ゚ω゚)/

さぁ、子ども達はそろそろ夏休みに突入ですね。
自由研究のネタ、もう見つかったでしょうか?

新学術領域研究「植物細胞壁の情報処理システム」の全国巡回展示『植物細胞壁のミクロの世界』が
いよいよ東京大学駒場博物館で、7月16日(土)から8月28日(日)まで開かれます。
前回よりも展示パネルや模型が増え、これまでになくスケールアップした展示となっております。
パネルのサイズもかなりでっかくなりました!!
なお、この特別展示は入場無料・火曜日がお休みです。
http://museum.c.u-tokyo.ac.jp/exihibition.html#cellwall

京王井の頭線「駒場東大前」駅 東口から徒歩3分と、アクセスの良さも抜群ですので、
お近くへお寄りの際は、ぜひ博物館へ足をお運び下さいね!


posted by ucchy at 12:00| Comment(0) | いろいろオフライン情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月27日

online storeに新商品を追加しました

Twitterのフォロワーさんからご要望を頂きまして、
2015年秋の日本バイオイメージング学会協賛展示用に描き下ろした
omicsイラストの半袖Tシャツ2種類とマグカップを作りました。

omics_image02.jpg omics_image01.jpg
このイラストの紹介記事→ http://wilducchy.seesaa.net/article/427253479.html

・半袖Tシャツ『遺伝子から脳へ』モノクロイラスト
https://suzuri.jp/ucchy/441187/t-shirt/s/white
※ボディのカラーによって価格が異なりますので、ご注意下さい。

・半袖Tシャツ『遺伝子から思考へ』カラーイラスト
https://suzuri.jp/ucchy/441178/t-shirt/s/white
※ボディのカラーによって価格が異なりますので、ご注意下さい。

・マグカップ『遺伝子から脳へ、遺伝子から思考へ』※カラーイラスト
https://suzuri.jp/ucchy/441200/mug/m/white

お支払い方法は、クレジットカード決済(※)とコンビニ決済の2種類からお選びいただけます。
(※VISA・MasterCard・ダイナーズクラブ・JCB・AMERICAN EXPRESS の一括払い)

意外と可愛らしい仕上がりになりましたので、ご入用の方はこの機会に是非!


posted by ucchy at 05:11| Comment(0) | イラスト制作記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

RSSB2016 メインビジュアル

昨今の基礎研究や応用研究において、『データの再現性』は以前より重要度を増しています。
実験材料や抗体が常にベストな状態であるか? 前回の実験と同じ条件を確保できているか?
同じプロトコルでも実験者によって異なる結果が出てしまう、なんて事もままあります。
職人芸を必要とされる分野もありますが、少なくとも一般的な実験操作をする上では、
同じ材料&プロトコルを用いて誰が担当しようとも同じ結果になる(=再現性がある)ことが大切です。

実験者の個人差や首尾によって実験結果に影響が出てしまうことをなるべく排除するために、
実験の一部または全てをロボットに担当してもらおうということで、このたび新しく出来たのが、
『生命科学実験の自動化に向けた、情報技術とロボティクスの融合を目指す
Robotics and Semantic Systems for Biology(RSSB)』という研究分野です。
RSSB2016 https://rssb2016.robotic-biology.org/

RSSB2016メインビジュアル.jpg

ちなみにウチダは、このたび6月25日に東京の日本科学未来館で開催された、
国際会議のメインビジュアルを担当させていただいております。

皆様おなじみの器具や実験操作をはじめ、2進法でこっそり(←)メッセージを入れたり、
あえてロボットのアームを一箇所外してあったりと、小ネタがあちこちに仕込んであります。
RSSB2016のサイトでは、高解像度のポスターデータ(24MBもあるPDFです)が公開されていますので、
ご興味のある方は是非ダウンロードして、隅々までじっくりとご覧になって下さい。


posted by ucchy at 04:38| Comment(0) | イラストのお仕事【科学】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月26日

朱川湊人さんの新刊『主夫のトモロー』

主夫のトモローtop.jpg
みなさま、このタイトルイラストを覚えてらっしゃいますか?

2012年からNHK出版のWEBマガジンで連載されていた、
朱川湊人さんの『主夫のトモロー』が5月26日に単行本として発売されました。
今回は、カバーと表紙のイラスト・タイトル文字を担当させて頂いております。

主夫のトモロー表紙

NHK出版 WEBマガジンでは、朱川さんのインタビューが公開されています。(2016.6.1)
https://www.nhk-book.co.jp/pr/magazine/interview/56.html

それにしても、幼い子の全身を描くというのは難しいものですね…。
我が子もいなければ身近に幼児もいないため、年齢と体格のバランスが今ひとつ掴めず、
「この子、何歳に見える?3歳ぐらい?それとも4歳ぐらいやろか??」と、
育児経験のある人たちに尋ねては、頭のサイズや足の長さなどを調整しました。

で、何とか無事に描き終えたあと、自分自身のフォトアルバムの存在を思い出す訳です…。
もっと早くに思い出していれば良かった(ヽ´ω`)


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2016年05月17日

文一総合出版のフリー冊子 『ブンイチ vol.1』 表紙

bunichi_vol1.jpg

まだお知らせできてなかったことにちょっと愕然としておりますが、
4月中旬から全国の書店・博物館・観察施設で無料配布が始まった
文一総合出版のフリー冊子『ブンイチ vol.1』の表紙イラストを担当しました。
表紙に登場する生物は、どれも編集さんイチオシの「ちょっとマニアックな種類」!
打ち合わせ時にリクエストして頂いた生物種を余すところなく
明るく楽しい色合いになるよう注意しながら、全て紙面に詰め込みました。
ちなみに、背景の植物やキノコの種類はウチダの独断と偏見で選んでおります(小声

『ブンイチ vol.1』、冊子版と同時に電子版も公開されております。
電子版は全頁フルカラーで、なんと音声付き!!
下記のリンクから無料でダウンロードできます。
http://www.bun-ichi.co.jp/news/bun1/tabid/117/Default.aspx

冊子版の主要な配布・設置場所リストはこちらです。
http://www.bun-ichi.co.jp/news/bun1/tabid/120/Default.aspx
これが無料だなんて信じられない…という、大変充実した内容になっておりますので、
もしどこかで見掛けられたら、是非手に取ってご覧下さいね(๑•̀ㅂ•́)و✧


posted by ucchy at 23:30| Comment(0) | イラストのお仕事【科学】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする