実験材料や抗体が常にベストな状態であるか? 前回の実験と同じ条件を確保できているか?
同じプロトコルでも実験者によって異なる結果が出てしまう、なんて事もままあります。
職人芸を必要とされる分野もありますが、少なくとも一般的な実験操作をする上では、
同じ材料&プロトコルを用いて誰が担当しようとも同じ結果になる(=再現性がある)ことが大切です。
実験者の個人差や首尾によって実験結果に影響が出てしまうことをなるべく排除するために、
実験の一部または全てをロボットに担当してもらおうということで、このたび新しく出来たのが、
『生命科学実験の自動化に向けた、情報技術とロボティクスの融合を目指す
Robotics and Semantic Systems for Biology(RSSB)』という研究分野です。
RSSB2016 https://rssb2016.robotic-biology.org/

ちなみにウチダは、このたび6月25日に東京の日本科学未来館で開催された、
国際会議のメインビジュアルを担当させていただいております。
皆様おなじみの器具や実験操作をはじめ、2進法でこっそり(←)メッセージを入れたり、
あえてロボットのアームを一箇所外してあったりと、小ネタがあちこちに仕込んであります。
RSSB2016のサイトでは、高解像度のポスターデータ(24MBもあるPDFです)が公開されていますので、
ご興味のある方は是非ダウンロードして、隅々までじっくりとご覧になって下さい。




