新学術領域「植物細胞壁の情報処理システム」で先生方の研究紹介イラストを
描かせていただいた際に、あえなくボツになってお蔵入りしたラフがありました。
個人的にはとても気に入っていたラフだったので、
バイオイメージング学会の特別展示に出展すると決まった際に
このラフを何とか生かそうと思って描いたのが、この絵です。
「遺伝子発現による形態形成によって脳は生まれるけど、
そこから我々の思考はどう生まれるのか?」というのがこの絵のテーマ。
元ネタは、領域HPの組織&メンバー → A02班:はたらくの大林先生のイラストにある
「有限の遺伝子から無限の思考へ」です。
この絵をご覧になった方が自由に解釈して下されば良いなと思うので、
具体的に何をどういう意図で描いたのかについてはあまり言及しませんが、
「種子が発芽するという現象」を「遺伝子発現」に喩えることから始まり
「森林形成と生態系の発達」を「脳の形態形成と思考の発達」になぞらえようと
あれこれ考えを巡らせる、とても楽しい作業でした。
ちなみに白状しておきますと、(自分で描いておきながら)この絵の解釈について
どのくらい現実との辻褄が合っているのか、実は私にもよく分かっていません。← ジロリ
「この解釈では矛盾が出るし、そもそも話の次元が違うし、詰めが甘い」と
このブログ記事を書きながらも実感するところではあります。
とりあえず一旦形にはしたので、これからもっぺんゆっくり考えまーす。