鮮やかな色彩の細い紙テープを組み合わせる『ペーパークイリング』という手法です。
あの広告を何度かのぞみの車内で見かけたので、きっとご覧になられた方も多いと思います。
あれをいつか自分でもやってみたいと思っていたのですが、
なかなか手を出すきっかけがありませんでした。
先日amazonで探し物をしていた時、ふとペーパークイリングのお試しキットを見つけて
つい、ついうっかり、買い物カゴに入れてしまったのが運の尽き!
昨日手元に届いたので、早速なにか作ってみようと思い、ゴルジ体の断面図を作ることにしました。
幸い、パネル用のスチレンボードの切れ端と虫ピンが手元にあったので、
さっそくボードに直接油性マーカーで大まかな下絵を描き、キット付属のクイリングバーを使って
ひたすら紙を巻いては組み合わせ、ボンドで留める作業を繰り返します。
作り始めは、こんな感じ。
ご参考までに、ゴルジ体の構造は通常3つの区域に分類され、
それぞれシス(cis)・中間(medial)・トランス(trans)と呼ばれています。
※この細胞図が掲載された書籍についてのイラスト制作記はこちら
まずは、ゴルジ体のシス側(小胞体から小胞が供給される方)のパーツと、
ループ状になっている部分の断面パーツを作ります。
お次は、中間領域(ゴルジ体の真ん中部分)
そして、トランス側
トランス側には、トランス・ゴルジ・ネットワーク(通称 TGN)と呼ばれる構造があり、
そこから小胞が形成されていきます。その中でも、中身のいろいろ詰まった小胞が
マルチ・ヴェシキュラー・ボディ(multivesicular bodies / MVBs)です。
電顕写真で見るととても可愛い構造なので、これを作らないわけにはいきません。
全てのパーツが完成したら、ボンドを乾かして虫ピンを外し、ボンドのバリを取って裏返します。
並べるとこんな感じになりました。初めて作った割には上出来です(と思いたい)。
実際のゴルジ体では、場所によって役割が少しずつ異なっているので、
次に作る時はもっと紙テープの色数を増やして、上手く役割分担を表現しようと思います。
(↑ というリクエストをTwitter経由で頂きましたw)
それにしてもペーパークイリング、まさかこんなに楽しいなんて!
キットの到着が待ちきれず、ピンセットと手持ちの紙でマーガレットの花を作ってみたり
パーツの作り方を紹介されているサイトやブログを探したり、他の方の作品を拝見したり。
この秋、何かちょっと始めてみようかなとお考えの方にもオススメです。
もっと練習して上達したら、いつかは細胞全体のイメージをこれで作ってみたいなぁ…
いつになるかなぁ…(ヽ´ω`)