日本線虫学会第26回大会の公開シンポジウムポスターを担当しました。
線虫と聞くと、個人的には犬のフィラリア症や魚介類のアニサキス、
人の回虫や蟯虫といった動物に寄生するタイプの病原体だったり
水中や土壌に生息する分解者として物質循環に関わる印象が強いのですが、
植物に感染する病原体としても、農業分野で大きな脅威となっています。
また、様々な基礎研究の分野でモデル生物としても活用されています。
この公開シンポジウムでは、意外と身近な存在である線虫にまつわる
様々な研究成果やトピックスが紹介されました。
ポスターには、2タイプの線虫を大きく描きました。
文字で隠れて見えにくいのですが、この2タイプは口の形が違います。
右側の山吹色で描いた線虫は「植物寄生性」で
植物の細胞に色々な物質を注入するための口針を持っているタイプ、
左側の濃いオレンジで描いた線虫は「細菌食/捕食性」で
口針を持たずに餌を丸呑みするタイプです。